介護の資格は、働きながら取った方がいいの?

介護の職場は人手不足が続いているため、「未経験、無資格でも大歓迎」という介護事業所や施設も少なくありません。人材確保のため「未経験・無資格」から多くの方を採用し、それから研修や資格取得など人材育成に取り組む事業所が多いのが現状です。
実際のところ介護の資格は働きながら取得した方がいいのか、それとも働く前に取得した方がいいのか、働く前と後でどのようなメリットがあるのか見てみましょう。

働きながら資格を取得する場合のメリット
・事業所によっては資格取得支援制度などで、研修費用を補助してもらえる
・早くから現場で実践経験を積める
・介護の仕事が自分に向いているか確認することができる

資格を取得してから働く場合のメリット
・利用者に直接触れる身体介護などやりがいのある業務についたり、任せてもらえるようになる
・研修時に介護現場経験者の声や具体的な事例を聴くことができ、働くイメージがつきやすい
・求人が無資格よりずっと多くなり、就職先の選択肢が広がる
・資格手当が付き、給与などの待遇面で有利になる
・介護の職場のさまざまな種類や働き方を知ってから就職先を探せる
・自治体やスクールなどの助成制度を利用できる

資格を取得するタイミングは、人それぞれの事情や状況にもよりますが、このように資格を取得してから働いた方がメリットははるかに多いのが分かります。

介護で働くとき、はじめに取った方がいい資格は?

介護の世界に入ろうとするとき、最初に取得するとよい資格は、「介護職員初任者研修」です。
基本となる知識や技術を体系的に修得できる資格で、求人欄で必要とする資格として「初任者研修」と書かれたものもたくさん見ることができるでしょう。

介護職員初任者研修は厚生労働省認定の公的資格で、受講にあたっては特別な資格がいらず、就職や家族介護など、介護に興味を持っている方であればどなたでも受講することができます。(18歳未満の方は、保護者の同意が必要になります。)
つまり、厚生労働省が指定するカリキュラムを修了して筆記試験を受け、合格すると資格が取得できるのです。

カリキュラムの内容は、介護に関する基本的な知識や身体的・心理的な仕組み、介護者として支えるためのコミュニケーションや生活支援の技術を学びます。

同じように無資格で始められる研修に「実務者研修」がありますが、こちらはカリキュラムの時間数が初任者研修と比べ3倍近く多くなるため取得までに時間がかかり、少しでも早く資格を取りたい場合には向きません。また、実務者研修は、より質の高い介護サービスを提供するため、介護技術の応用や医療的ケアなどより実践的な講座内容となっているため、全くの介護未経験者にとってはハードルの高い研修になります。
初任者研修の資格を持っていると資格手当が付き給与面のアップが期待でき、その後の実務者研修受講時に共通科目が免除されます。早めに資格をとって有利な職に就いて効率よくキャリアアップを考えるなら、初任者研修をはじめに取得するのがよいでしょう。

資格を取る場合”働きながら”と”働く前”で何が変わる?

初任者研修の資格を取る際、働いている場合と働く前に取得する場合とで、受講内容もカリキュラムの数も違いはありません。
カリキュラムをこなす形には「通信とスクーリング」か「スクーリングのみ」かの2通りの学習方法があります。
働きながらの取得だと通信教育や夜間、土日などのスクーリングで調整し、仕事の合間に受講するしかないため時間の余裕がなくなってしまいがちです。
その点、就職前に取得する場合は集中して学ぶことができるため、最短の取得が可能です。
また、初任者研修資格をはじめから持っていることで就職できる勤務先の選択肢も広がりますし、研修を通じて働くイメージがつきやすく、通学時に経験者の声や具体的事例が聴けるのも大きなメリットになります。

初任者研修の資格を取得するにあたっては、国の「教育訓練給付制度」や、自治体の「介護職員初任者研修資格取得支援事業」などの補助金制度もあり、受講料が無料になる場合もあります。

クリエ福祉アカデミーでは、研修を受講する際、一人一人に合わせた最適なコースや補助金を紹介しており、特待生制度を利用すれば無料で受講することも可能です。
また、受講中から就職先に関する面談なども行い、希望の働き方にあった安心な職場を探せるよう、サポートも充実しています。
お悩みやご相談なども随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。


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