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実務者研修資格を取るための流れと注意点

実務者研修資格を取るための流れと注意点
 

実務者研修資格を取るための流れと注意点

実務者研修資格を取るための流れと注意点

実務者研修は、介護福祉士国家試験の受験に必須の研修です。

介護の現場で働きながら国家資格を目指す方にとって、実務者研修の修了は避けて通れないステップになります。

ただし、研修期間は保有資格によって大きく異なり、無資格の方と初任者研修修了者では受講期間に数ヶ月の差が生まれます。

また、介護福祉士国家試験の受験を予定している方は、修了期限を正しく理解しておかないと受験機会を逃す可能性があります。

この記事では、実務者研修の受講期間、具体的な受講の流れ、そして介護福祉士試験を受験する際の注意点について解説します。

クリエ福祉アカデミーの実務者研修受講案内ページも合わせてご確認ください。

実務者研修は最短でどのくらいの期間が必要か

実務者研修の受講期間は、保有資格によって大きく変わります。

無資格の方が実務者研修を受講する場合、厚生労働省「実務者研修の指定基準について」により、研修時間は450時間以上、受講期間は6ヶ月以上と定められています。

一方、介護職員初任者研修やホームヘルパー2級などの資格を持っている方は、すでに学習した内容と重複する科目が免除されるため、受講時間を大幅に短縮できます。

保有資格別の受講時間と免除時間

実務者研修の受講時間は、保有資格によって以下のように免除されます。

保有資格 通信学習時間 スクーリング時間 合計受講時間 免除時間 受講期間の目安
無資格 405時間 45時間 450時間 0時間 約6ヶ月
初任者研修・ヘルパー2級 275時間 45時間 320時間 130時間 最短2〜4ヶ月
ヘルパー1級 50時間 45時間 95時間 355時間 最短1〜2ヶ月
介護職員基礎研修 38時間 12時間 50時間 400時間 最短1ヶ月

※医療的ケアは上記時間に加えて、講義50時間と実技演習(スクールにより時間数が異なる)の受講が必要です。

無資格の方は、すべての科目を受講する必要があるため450時間の学習が必要です。
通信学習が405時間、スクーリング(通学)が45時間となり、受講期間は約6ヶ月かかります。

初任者研修・ホームヘルパー2級修了者は、130時間が免除され320時間の受講で修了できます。
通信学習が275時間、スクーリングが45時間で、受講期間は最短2ヶ月から4ヶ月程度です。

ホームヘルパー1級修了者は、355時間が免除され95時間の受講で修了します。

介護職員基礎研修修了者は、400時間が免除され50時間の受講で修了できます。

通学日数の目安

実務者研修の大部分は通信学習(自宅学習)で進められますが、介護過程Ⅲと医療的ケアの科目は必ずスクーリング(通学)で受講しなければなりません。

初任者研修修了者の場合、スクーリングは介護過程Ⅲが5日間程度、医療的ケアの演習が2日間程度で、合計7日間前後の通学が必要になります。

無資格の方でも、スクーリング日数は大きく変わらず、自宅学習の課題量が増える形になります。

スクーリングのスケジュールはスクールによって異なり、週1回のペースで通うパターンや、短期集中で受講するパターンなどがあります。
働きながら受講する方が多いため、土日開講や夜間開講のクラスを設けているスクールも少なくありません。

実務者研修を受講する流れ

実務者研修を受講する流れ

実務者研修の受講は、スクール選びから修了証明書の受け取りまで、いくつかのステップを踏んで進めていきます。

介護福祉士国家試験の受験を予定している方は、試験日程から逆算してスケジュールを立てることが大切です。

スクール選びと申し込み

実務者研修を実施しているスクールは全国に数多くあり、受講料や開講スケジュール、サポート体制などがそれぞれ異なります。

受講料は5万円から15万円程度が一般的で、保有資格や地域、通学・通信の形式によって変動します。

スクールを選ぶ際は、受講料だけでなく、スクーリングの開講日程が自分の仕事のシフトと合うかどうか、自宅や職場からの通いやすさ、サポート体制の充実度などを総合的に判断しましょう。

申し込みの際は、保有資格の修了証明書のコピーが必要になるケースが多いため、手元に用意しておくとスムーズです。

自宅学習とレポート提出

受講が始まると、まずは自宅学習用のテキストが届きます。

テキストを使って各科目を学習し、課題を提出する流れになります。

課題提出はスクールによって郵送形式とWeb提出形式があり、最近ではオンラインで提出できるスクールも増えています。

自宅学習は自分のペースで進められるため、仕事の合間や休日を使って計画的に取り組むことが重要です。

課題提出の期限はスクールごとに設定されており、期限内に提出できないと修了が遅れる可能性があるため注意が必要です。

スクーリング(通学講習)

自宅学習と並行して、スクーリングの日程が設定されます。

介護過程Ⅲでは、アセスメントから介護計画の立案、実施、評価という一連の流れを実践的に学びます。
グループワークやロールプレイングを通じて、他の受講生と協力しながら介護過程を体験的に理解していきます。

医療的ケアでは、たんの吸引や経管栄養の手技をシミュレーターを使って実習します。
医療的ケアは介護職にとって重要なスキルですが、実際の手技を正しく身につけるためには、講師の指導のもとで繰り返し練習することが欠かせません。

スクーリングでは実技の評価が行われ、基準を満たさない場合は再受講が必要になるケースもあります。
ただし、ほとんどのスクールでは補講制度を設けており、しっかりと取り組めば必ず修了できる仕組みになっています。

修了証明書の受け取り

すべての課題とスクーリングを修了すると、スクールから実務者研修修了証明書が発行されます。

修了証明書には有効期限がないため、修了後いつでも介護福祉士国家試験の受験資格として使用できます。

修了証明書は介護福祉士国家試験の受験申し込み時に原本の提出が必要になるため、大切に保管しておきましょう。

また、就職や転職の際にも実務者研修修了の証明として提出を求められることがあります。

介護福祉士試験を受験する際の注意点

実務者研修を修了しただけでは、介護福祉士国家試験を受験することはできません。

受験資格を満たすためには、実務経験と実務者研修の両方の要件を満たす必要があります。

実務経験3年以上が必要

介護福祉士国家試験を実務経験ルートで受験する場合、実務経験3年以上が必須要件になります(社会福祉士及び介護福祉士法第40条)。

実務経験3年以上とは、対象施設・事業所での従業期間が1,095日以上、かつ従事日数が540日以上であることを指します。

従業期間には産休や育休などの休職期間も含まれますが、従事日数には実際に介護業務に従事した日数のみがカウントされます。

実務経験の対象となる施設・事業所や職種は、厚生労働省の通知により定められています。
自分の勤務先が対象施設に該当するかどうかは、社会福祉振興・試験センターの公式サイトで確認できます。

実務者研修の修了期限は3月31日まで

介護福祉士国家試験を受験する際、実務者研修の修了期限について正しく理解しておくことが極めて重要です。

実務者研修は、受験年度の3月31日までに修了すれば受験資格を満たします。

例えば、2026年1月25日に実施される第38回介護福祉士国家試験を受験する場合、2026年3月31日までに実務者研修を修了すれば問題ありません。

受験申し込みは2025年8月上旬から9月上旬に行われますが、この時点で実務者研修を修了していなくても、スクールから発行される「実務者研修修了見込証明書」を提出すれば受験申し込みができます。

そして、実務者研修修了後に発行される「実務者研修修了証明書」を、2026年4月10日までに社会福祉振興・試験センターへ提出すれば受験資格が確定します。

もし3月31日までに実務者研修を修了できなかった場合、または修了証明書を4月10日までに提出できなかった場合は、受験が無効になってしまいます。

試験日程から逆算したスケジュール例

介護福祉士国家試験を受験する場合、以下のようなスケジュールで準備を進めると安心です(2026年1月試験の例)。

時期 内容 詳細
2025年4月 実務者研修の申し込み・受講開始 無資格の方は6ヶ月の受講期間を見込んで、遅くとも6月までには開始。初任者研修修了者は8月開始でも間に合うが、早めの開始を推奨。
2025年7月上旬〜 受験の手引の取り寄せ 社会福祉振興・試験センターの公式サイトから請求手続きを行う。
2025年8月上旬〜9月上旬 受験申し込み 実務者研修修了証明書、または修了見込証明書を提出して申し込み。
2025年10月〜12月 実務者研修の修了・受験勉強 実務者研修を修了し、介護福祉士国家試験の受験勉強に集中。模擬試験なども活用。
2025年12月中旬 受験票到着 試験会場の場所とアクセス方法を確認。当日の準備を整える。
2026年1月25日(日) 第38回介護福祉士国家試験 筆記試験のみ(実技試験は2024年度から廃止)。
2026年3月16日(月) 合格発表 社会福祉振興・試験センターの公式サイトで受験番号が公開。合格者には合格証書が郵送される。

2025年4月に実務者研修の申し込みと受講をスタートさせると、余裕を持って準備できます。

無資格の方は6ヶ月の受講期間を見込んで、遅くとも6月までには受講を開始しましょう。

初任者研修修了者であれば、2ヶ月から4ヶ月で修了できるため、8月スタートでも間に合う計算になりますが、受験勉強の時間を確保するためには早めの受講開始が推奨されます。

2025年7月上旬から、介護福祉士国家試験の「受験の手引」の取り寄せが可能になります。
社会福祉振興・試験センターの公式サイトから請求手続きを行いましょう。

2025年8月上旬から9月上旬が受験申し込み期間です。
この時点で実務者研修を修了していれば「実務者研修修了証明書」を、まだ受講中であれば「実務者研修修了見込証明書」を提出して申し込みを行います。

2025年10月から12月にかけて、実務者研修の修了と介護福祉士国家試験の受験勉強を並行して進めます。
スクールによっては介護福祉士国家試験対策講座や模擬試験を実施しているところもあるため、積極的に活用しましょう。

2025年12月中旬に受験票が届きます。
試験会場の場所やアクセス方法を確認し、当日の準備を整えておきます。

2026年1月25日(日)が第38回介護福祉士国家試験の筆記試験日です。
なお、2024年度(第37回)試験から実技試験は廃止されており、現在は筆記試験のみで合否が決まります。

2026年3月16日(月)に合格発表が行われます。
社会福祉振興・試験センターの公式サイトで受験番号が公開され、合格者には合格証書が郵送されます。

実務者研修は早めに修了しておくメリット

実務者研修は3月31日までに修了すれば受験資格を満たしますが、できる限り早めに修了しておくことをおすすめします。

実務者研修を早期に修了すれば、介護福祉士国家試験の受験勉強に集中する時間を十分に確保できます。
実務者研修のレポート作成やスクーリングと並行して受験勉強を進めるのは、仕事をしながらではかなりの負担になります。

また、実務者研修で学んだ内容は介護福祉士国家試験の出題範囲と重複する部分が多く、早めに修了して知識を定着させておくことで、試験対策もスムーズに進められます。

さらに、実務者研修を修了すると、多くの介護事業所で資格手当が支給されるようになります。
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、実務者研修修了者の平均月給は324,830円で、無資格者の290,620円と比べて約34,000円高くなっています。

早めに修了すれば、それだけ早く給与アップの恩恵を受けられるわけです。

計画的な準備で確実に資格取得を

実務者研修は介護福祉士国家試験の受験に必須の研修であり、保有資格によって受講期間が2ヶ月から6ヶ月以上と大きく異なります。

介護福祉士国家試験を受験する予定の方は、受験年度の3月31日までに実務者研修を修了すれば受験資格を満たしますが、余裕を持って早めに修了しておくことで、受験勉強に集中できる時間を確保できます。

実務経験3年以上の要件と合わせて、計画的にスケジュールを立て、確実に介護福祉士の資格取得を目指しましょう。

実務者研修の受講期間や開始時期・受講料などついて詳しく知りたい方は、クリエ福祉アカデミーにご相談ください。

介護福祉士国家試験の受験要件や受験申込方法については、社会福祉振興・試験センターの公式サイトでご確認ください。

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