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介護福祉士国家試験のおすすめ対策方法【2026年最新版】

介護福祉士国家試験のおすすめ対策方法【2026年最新版】
 

介護福祉士国家試験とは?まず試験の全体像を知ろう

介護福祉士国家試験とは?まず試験の全体像を知ろう

介護福祉士は、介護分野で唯一の国家資格です。
資格を取得するには、年1回実施される介護福祉士国家試験に合格しなければなりません。

試験の基本情報は次のとおりです。

試験形式: 筆記試験のみ(五肢択一のマークシート方式)。
なお、実技試験は第37回(2025年1月実施)から廃止されました(社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験 試験概要」)。

出題数と試験時間: 全125問で、午前の部10時00分〜11時45分(105分)と午後の部13時40分〜15時35分(115分)の合計220分で実施されます。
なお、第37回(2025年1月実施)から試験時間の内訳が変更されており、それ以前は午前100分・午後120分でした。

試験科目: 4つの領域にまたがる13科目で構成されています。
ただし「人間の尊厳と自立」と「介護の基本」、「人間関係とコミュニケーション」と「コミュニケーション技術」はそれぞれ1つの科目群として扱われるため、合否判定上は11科目群です。

合格基準: 総得点125点の60%程度(75点目安)を基準として、問題の難易度に応じて補正した点数以上を得点すること。
さらに、11科目群すべてで得点があること(0点の科目群が1つでもあると不合格)が条件です(社会福祉振興・試験センター「合格基準」)。

試験日程: 毎年1月下旬の日曜日に実施されます。
直近の第38回(令和7年度)試験は2026年1月25日(日)に実施され、合格発表は2026年3月16日(月)14時の予定です。

受験手数料: 18,380円です(社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験 試験概要」)。

2026年から「パート合格制度」がスタート

第38回(2026年1月実施)の試験から、介護福祉士国家試験に大きな変更がありました。
全13科目をA・B・Cの3つのパートに分けてパートごとに合否を判定する「パート合格制度」が導入されたのです(厚生労働省「介護福祉士国家試験におけるパート合格(合格パートの受験免除)の導入について」)。

パートの構成

各パートの科目と問題数は次のとおりです(社会福祉振興・試験センター「出題基準・合格基準」)。

Aパート(午前試験・6科目・60問) 人間の尊厳と自立、介護の基本、社会の理解、人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術、生活支援技術

Bパート(午後試験・5科目・45問) こころとからだのしくみ、発達と老化の理解、認知症の理解、障害の理解、医療的ケア

Cパート(午後試験・2科目・20問) 介護過程、総合問題

Aパートは介護の基本的な理念・制度・技術を中心とした科目群、Bパートは医学的知識や心身の理解に関する科目群、Cパートは介護の知識と技術を総合的に問う科目群という構成です。

パート合格の仕組み

初回受験時は全員が全パート(125問)を受験します。
まず従来と同じ基準(総得点の60%程度+11科目群すべてで得点)で合否を判定し、総得点で不合格となった場合に、パートごとの合否判定が行われます。

パートごとの合格基準を満たしたパートについては「パート合格」として認められ、翌年・翌々年の最大2年間、受験が免除されます。
2回目以降の受験では、不合格だったパートのみを受験するか、再度全パートを受験するかを選択できます(社会福祉振興・試験センター「パート合格(合格パートの受験免除)がスタートします!」)。

ただし、不合格パートの中から一部だけを選んで受験することはできません。
たとえばBパートとCパートが不合格の場合、BとCの両方を受験する必要があり、Bだけ・Cだけを受ける選択はできないため注意してください。

パート合格制度の導入背景

パート合格制度が導入された背景には、介護人材不足の深刻化があります。
介護福祉士の受験者数は第34回〜第36回にかけて3年連続で減少しており、現場で働きながら全13科目の勉強を一度に仕上げる負担の大きさが課題になっていました。
なお、第37回(75,387人)・第38回(78,469人・速報値)は2年連続で増加に転じています。

また、特定技能や技能実習で来日した外国人介護職員にとっても、限られた在留期間内に全科目を一発で合格するハードルは高く、段階的に合格できる仕組みが求められていました(厚生労働省「介護福祉士国家試験パート合格の導入の在り方について」令和6年9月)。

働きながらでも計画的に合格を目指しやすくなった点で、受験者にとって大きな追い風といえます。

合格率と難易度の傾向

介護福祉士国家試験の合格率は、近年おおむね70〜84%で推移しています。
直近の試験結果は次のとおりです(厚生労働省「第37回介護福祉士国家試験合格発表について」)。

実施年月 受験者数 合格者数 合格率 合格点
第35回 2023年1月 79,151人 66,711人 84.3% 75点
第36回 2024年1月 74,595人 61,747人 82.8% 67点
第37回 2025年1月 75,387人 58,992人 78.3% 70点

第35回では過去最高の84.3%を記録しましたが、第36回・第37回は合格点が60%を下回る水準に補正されており、問題の難易度がやや高かったと考えられます。
過去10年間の合格点は67〜78点の間で変動しているため、確実に合格するには80点以上(正答率64%以上)を目標にするのが安全です。

なお、第38回(2026年1月25日実施)の合格発表は2026年3月16日に予定されており、2026年3月15日時点ではまだ結果が公表されていません。

受験資格を確認しよう

受験資格を確認しよう

介護福祉士国家試験を受験するには、次のいずれかの受験資格を満たす必要があります(社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験 受験資格」)。

もっとも多い受験ルートは実務経験ルートです。
介護等の業務に3年以上(従業期間1,095日以上かつ従事日数540日以上)従事し、かつ実務者研修を修了していることが条件です。

ここで気をつけたいのは、「3年間働けば自動的に受験できる」わけではない点です。
実務者研修を修了していなければ、実務経験がどれだけ長くても受験資格を満たしません。
介護福祉士を目指すなら、できるだけ早い段階で実務者研修の受講計画を立てておきましょう。

このほか、介護福祉士養成施設(2年制以上)を卒業したルート、福祉系高校を卒業したルート、EPA(経済連携協定)ルートなどがあります。

おすすめの試験対策方法

まずは出題範囲の全体像を把握する

試験勉強を始めるにあたって、最初にやるべきことは出題範囲の全体像をつかむことです。

介護福祉士国家試験は13科目と範囲が広いため、いきなり過去問に取りかかっても、どの分野をどの程度勉強すればよいか判断がつきません。
まずはテキスト(基本書)を1冊通読して、各科目でどんな内容が問われるのかを把握しましょう。

テキスト選びのポイントとして、試験実施年度に対応した最新版を使うことが大切です。
介護保険制度や法令は改正が多いため、古いテキストでは改正前の内容で学習してしまうリスクがあります。

実務者研修で使用するテキストは試験範囲と重なる部分が多いため、研修で使った教材を改めて見直すのも効率的な方法です。
なお、クリエ福祉アカデミーの実務者研修では中央法規出版のテキストを使用しており、試験対策の基盤としても活用できます。

過去問の反復が合格への近道

試験対策の中心は、過去問の反復学習です。
過去問は実際に出題された問題ですから、出題傾向や問われ方のパターンをつかむうえで最も信頼できる教材といえます。

過去問を使った学習は、次の3つのステップで進めると効果的です。

ステップ1:まず自力で解く テキストや解説を見ずに、制限時間を意識しながら問題を解きます。
正解・不正解にかかわらず、自分がどの程度理解しているかを確認するのが目的です。

ステップ2:解説とテキストで正誤の根拠を確認する 正解した問題も含めて、なぜその選択肢が正解(あるいは不正解)なのかを1問ずつ確認します。
「なんとなく正解した」問題をそのままにしておくと、本番で同じ論点を別の角度から出題されたときに対応できません。

ステップ3:間違えた問題を記録し、繰り返し解き直す 同じ問題を2回、3回と解き直すことで知識が定着していきます。
特に2回連続で間違えた問題は、その科目の理解が不十分なサインです。
テキストに戻って該当箇所を読み直し、理解を固めてから再度チャレンジしてください。

過去問は最低でも直近3年分(第36回〜第38回)を解くのがおすすめです。
可能であれば5年分に取り組めると、出題パターンの傾向がより明確になります。

社会福祉振興・試験センターの公式サイトでは過去の試験問題と正答が公開されているため、費用をかけずに入手できます(社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験 過去の試験問題」)。

科目ごとの学習戦略を立てる

13科目すべてを均等に勉強する必要はありません。
出題数が多い科目と少ない科目があるため、配点の大きい科目を優先的に対策するのが効率的です。

出題数の多い科目は「生活支援技術」(26問)、「介護の基本」(10問)、「社会の理解」(12問)、「こころとからだのしくみ」(12問)などです。
特に生活支援技術は全125問中26問と最多で、ここで安定して得点できるかどうかが合否を左右します。

一方で、「人間の尊厳と自立」(2問)や「人間関係とコミュニケーション」(4問)は出題数が比較的少ないものの、科目群として0点になると不合格となるため、完全に捨てることはできません。
基本的な内容を押さえたうえで、確実に1問は正解できる程度に学習しておきましょう。

パート合格制度が導入されたことで、AパートBパートCパートのまとまりを意識した学習がより効果的になりました。
たとえばAパートの科目は介護の理念・制度・基本技術が中心で相互に関連が深いため、まとめて学習すると理解が進みやすくなります。

「満点を目指さない」ことがポイント

合格基準は60%程度です。
言い換えれば、4割近く間違えても合格できます。

介護福祉士国家試験には、専門家でも判断に迷うような難問が毎年数問含まれています。
難問に時間をかけすぎて基本的な問題を落としてしまうより、確実に得点できる問題を1つでも多く正解することが大切です。

過去問を繰り返す中で「よく出るテーマ」と「ほとんど出ないテーマ」の区別がつくようになります。
頻出テーマを確実に得点圏に入れる勉強法が、合格への最短ルートです。

学習スケジュールの立て方

介護福祉士国家試験の受験者の約8割は介護現場で働きながら受験しています。
仕事と勉強を両立させるには、無理のないスケジュールを立てることが欠かせません。

試験対策の開始時期は、試験日の6か月前(7月頃)が目安です。
6か月あれば、1日30分〜1時間の学習でも十分な知識量を確保できます。

前半3か月(7〜9月)はテキストの通読と基礎固め、後半3か月(10〜12月)は過去問の反復と弱点補強に充てるのが一般的なスケジュールです。
試験直前の1月は新しい範囲に手を広げず、間違えやすい問題の復習に集中しましょう。

パート合格制度の導入により、仮に全科目での合格に届かなくてもパート単位での合格が残る仕組みになりました。
来年以降の再受験では不合格パートに集中できるため、「今年はまずAパートとBパートの範囲を重点的に仕上げる」といったパート別の計画を立てることも可能です。

ただし、初回受験は全パートを受ける必要があるため、最初の受験ではすべての科目をひととおり学習しておくことが前提になります。

模擬試験を活用する

模擬試験は本番の予行演習として有効です。
125問を220分で解くという時間感覚をつかんでおかないと、本番で時間が足りなくなることがあります。

模擬試験を受けるメリットは主に3つあります。
まず、時間配分の感覚を身につけられること。
次に、試験本番に近い緊張感の中で解答する練習ができること。
そして、自分の弱点科目を客観的に把握できることです。

模擬試験は大手スクールや通信講座で実施されており、自宅で受験できるものもあります。
試験の3か月前〜1か月前に1〜2回受けておくと、残りの期間で弱点を補強する時間が確保できます。

試験対策講座の活用について

独学で不安がある場合は、民間スクールが実施する試験対策講座を活用する方法もあります。
対策講座では、出題傾向の分析に基づいた効率的な学習カリキュラムが組まれており、講師に質問できる環境が整っています。

ただし、2026年からパート合格制度が導入されたことで、試験対策講座のあり方も今後変わっていく可能性があります。
来年度以降は不合格パートのみ受験する方が出てくるため、パート別の対策講座やカリキュラムの再編が進む見込みです。
各スクールがパート合格制度にどう対応するかは2026年3月時点で流動的なため、受講を検討する際は最新の講座内容を各スクールに確認してください。

介護福祉士を目指すなら、まず受験資格の確認を

介護福祉士国家試験を受験するためには、受験資格を満たしていることが大前提です。
実務経験ルートで受験する場合、実務経験3年以上に加えて実務者研修の修了が必須の要件になります。

「試験勉強はあとから始めればいい」と考えて実務者研修の受講を先延ばしにしてしまうと、受験資格の要件が試験の申込期限に間に合わないケースも起こりえます。
受験を考え始めた段階で、早めに実務者研修の受講計画を立てておくことが大切です。

また、まだ介護の資格を持っていない方や実務経験が浅い方は、介護職員初任者研修と実務者研修を同時に受講する「ダブル受講」も選択肢の一つです。
初任者研修で介護の基礎を学びながら、実務者研修で受験資格を取得するステップを並行して進められます。

クリエ福祉アカデミーでは、介護職員初任者研修と実務者研修の両方を開講しています。
実務者研修では中央法規出版のテキストを使用し、すべての漢字にルビを振った教材も用意しているため、外国籍の方でも安心して受講できます。
受講をご検討の方は、下記のページをご確認ください。

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