介護福祉士の国家試験合格率アップのための学習法

目次
介護福祉士国家試験の概要について
◆2024年度(第37回)の試験概要◆
筆記試験日 2025年1月26日(日)合格発表日 2025年3月24日(月)
国家試験は全125問(各1点)で125点満点です。
解答形式はマークシート方式、試験時間は午前100分・午後120分です。
問題は次の13科目で構成され、分野ごとの問題数も学習の重要なポイントになります。
- 人間の尊厳と自立
- 介護の基本
- 人間関係とコミュニケーション
- コミュニケーション技術
- 社会の理解
- 生活支援技術
- 介護過程
- こころとからだのしくみ
- 発達と老化の理解
- 認知症の理解
- 障害の理解
- 医療的ケア
- 総合問題
合格基準は総得点67点以上(おおむね60%)に加え、13科目すべてで1点以上を取得することです。
直近5年間の合格率は下記の通りです。
2024年 82.8%
2023年 84.3%
2022年 72.3%
2021年 71.0%
2020年 69.9%
効率よく勉強するための方法

試験に向けた勉強方法は大きく3つあります。
それは「通学」「通信教育」「独学」です。
- 通学
これはクリエ福祉アカデミーのような資格スクールの対策講座に申し込み学ぶ方法です。
メリットは、講師から直接学び質問できる点と、同じ志を持つ仲間と過ごすことでモチベーションを維持しやすい点です。
また試験対策に不慣れでも、合格に近づく勉強法を教えてもらえます。
一人で勉強を続けるのが苦手な人や効率よく試験対策を進めたい人に向いています。
デメリットは、受講費用がかかることと通学時間・手間が必要なことです。
- 通信教育
通信教育講座を受講し、自宅で学ぶ方法です。理解しやすい教材が用意されており、初めて試験を受ける方でも取り組みやすくなっています。
提出期限はあるものの、自分のペースで学習できる自由度の高さがメリットです。
一方で、自由に勉強するのが苦手な人には向きません。
- 独学
国家試験対策の教材は書店やインターネットで入手できます。
学習費用が最も安く、通信教育以上に自分のペースで取り組める点がメリットです。
自分のペースで順序立てて勉強を進めるのが得意な人に向いており、市販の学習ガイドブックを活用すれば効率的に学習可能です。
ただし、教材選びやモチベーション維持を自分で管理しなければならない点がデメリットとなります。
国家試験合格者の体験談を紹介

ケース1 独学で合格したNさん
未経験から介護施設で働き始めて4年になる30代のAさんは、職場の協力を得て無事に受験条件を満たし、国家試験に一発合格しました。
Aさんの勉強方法は独学です。勉強期間は約半年しかなかったため、効率的な勉強法を事前に調査して実践しました。
効果的だったのは①問題全体の把握と②ポイントを絞った学習の2点です。
まず過去問と解説集で試験全体を俯瞰し、自分の得意・不得意を把握。次に重点科目を絞って学習し、暗記ではなく「イメージ」で知識を定着させたことが合格につながりました。
ケース2 通学で合格したSさん
10代から介護施設で働き、8年になる20代のBさんは、同僚や先輩に相談する中で「自宅学習だけではモチベーション維持が難しい」と判断し、通学講座を選択しました。
講師のわかりやすい説明で学習の進め方が明確になり、モチベーションを保てたことが合格の鍵だったと話しています。
自宅学習は過去問題を“力試し感覚”で解くスタイルを取り入れ、苦にならず最後までやり抜けたそうです。