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介護施設が取り組む離職率低下に向けた改善例|介護コラム|クリエ福祉アカデミー

介護施設が取り組む離職率低下に向けた改善例|介護コラム|クリエ福祉アカデミー

介護職員の離職率について

介護人材不足について、帝国データバンクの「人手不足に対する企業の動向調査(2024年4月)を見ると、正社員の人材不足に陥っている業務ランキングの上位10業種にランクインしています。
数字としては、全体平均が51%、介護は57.7%と少し高い程度です。

離職率は、23年度介護労働実態調査によると、過去最低の13.1%であり、全体平均15%を下回る結果となっています。
最近は離職率は減少傾向にあり、今回過去最低を更新した要因として、多くの事業所が挙げているのが人間関係がよくなったことです。
またそれ以外にも、働き方改革の影響による残業時間の減少や、有給休暇をとりやすい環境が整ってきていることも一因と考えられます。

介護業界は、数字だけ見ると改善しているように思えます。
しかし、従業員の過不足感について質問した調査によると約6割の事業所が人手が不足していると回答しています。 特に人材不足が深刻なのは、訪問介護(80%超え)です。
その他、外国人人材を受け入れていない事業所の中でも、そうした人材を受け入れたいと考える所が今回の調査から大幅に増えているというデータもあります。
職場環境が改善し、人手は定着しているものの、数字にあらわれている効果を現場が感じられるのはもう少し先になるのではないでしょうか。

働きやすい職場作りのポイントについて

人手不足と働き方改革により、介護業界は働きやすい職場づくりに力を入れるところが年々増えています。そして、介護職員が働きやすい職場作りには次のようなポイントがあります。

  • 研修が充実している
  • 働き始めは、経験者であっても不安や悩みを持ちやすいです。 特に介護業界は、同じ仕事でも施設のローカルルールが存在している事も多く、入職後の教育指導の有無は非常に重要と言えます。 また未経験の人の場合、業務への不安が強く現れやすい為、フォローアップできる体制を整える必要があります。 さらに、介護職員として働いている人がキャリアアップできるような研修等を行うことも、大切です。
  • メンター制度の導入
  • これは、新入職員・中途職員を年齢の近い職員が、教育指導役となりサポートする制度です。 年齢が近いと、悩んでいることや不安に思っていることを気軽に相談できます。 また、横のつながりを持てることで、心理的安全性も担保されます。
  • 介護ロボットやICTの導入
  • 介護の仕事は身体的・心理的負担の大きい仕事です。 日々の業務に忙殺されて、ケアがおろそかになってしまうケースも珍しくありません。 それでは働きやすい職場とは言えないでしょう。 そこで、介護ロボットやICTを導入し、介護職員の負担を軽減したり、業務効率を向上させ専門性を発揮しやすい環境づくりが重要です。
  • 福祉厚生の充実
  • 介護職員の中には、子育て中の隙間時間を使って働いている人が多くいます。 そのため、仕事と家庭を両立できるよう、休暇制度が充実していると働きやすいです。 また資格手当等の給与面も同時に充実していると、なお働きやすいと言えます。

    離職防止のための取り組み事例の紹介

    離職防止のために全国の事業では様々な取り組みが行われます。 そこで2つほど取り組みを紹介します。

  • 事例1:定期的な研修で人材確保と定着の促進
  • ある事業所では、独自の研修プログラムを作成し、研修・セミナー参加者へポイントを加算する仕組みを取り入れています。 参加者へ加算されるポイントは、外部研修への参加費用や書籍代として利用可能です。 その結果、研修の参加率アップによる、介護の質と作業効率の向上という結果が得られています。 またスキルアップした職員の中には、大学講師や介護用品の企画開発で活躍するようになった方もいるようです。

  • 事例2:お仕事サポーターの導入で業務負担軽減
  • これは、利用者さんからの掃除の指摘をきっかけに「お仕事サポーター」を導入した取り組みです。 お仕事サポーターは、介護業務以外の業務を専門に担当してくれる人材を募集し、働いてもらっている取り組みを指します。 この取り組みにより、各ユニットに1名以上配置でき、介護職員の業務負担を大きく減らすことに成功しています。 その結果、職員が専門性を発揮できる時間を確保でき、コミュニケーションの活発化と介護の質の向上という副次的な効果も生まれています。

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