介護資格と看護資格の違いとは?

体の不自由な人の支援を行う介護の世界は、運動機能の維持など、看護や医療で行うことと密接につながっています。
介護の資格は、看護資格と比べて何が違うのでしょうか。

まず、介護は福祉職、看護は医療職という職種が別のものになります。
福祉職の資格には、介護福祉士や社会福祉士、精神保健福祉士などがあります。
医療職の資格には、看護師や理学療法士、作業療法士などがあります。

介護の現場で特に密接に関わる国家資格の介護福祉士と看護師について、違いをみていきましょう。

介護福祉士は、大学や専門学校などで必要な単位を取得する以外に、3年以上の実務経験を積んで実務者研修を修了することで受験資格が得られる実務ルートがあります。
介護の仕事は、高齢者や体の不自由な人の食事や入浴、排泄などの介助を中心とした生活補助の業務です。

これに対して看護師は、指定した大学・学校(3年以上)に通って看護師養成校を卒業、または准看護師から看護師を目指す場合は、指定の看護師養成校に2年過程を修了することが受験資格の条件になっています。ただし、高等学校を卒業していない場合は、看護師養成校に受験するのに3年以上の実務経験が必要になります。
看護の仕事は、医療行為を行いながら、患者を観察し、病気の治療や健康の維持を支援します。

介護の資格は何が有利なの?

看護師は、看護学校などに何年も通う必要があり、働きながらの両立はかなり厳しいものになります。
学費もかなり高く、介護の実務者研修費用の10倍ほど必要になります。

一方、介護資格として最初に取得する初任者研修資格であれば早ければ1~2ヶ月、その後の実務者研修資格も数ヶ月で取得が可能です。
それに続く国家資格となる介護福祉士においては、早ければ3年で資格を取ることができます。
実務者研修を受けてより実践的な知識とスキルを身につけ、3年以上の実務経験を積むことで介護福祉士の国家試験を受験できるのです。
初任者研修、実務者研修は働きながらでも受講可能で、受講料もかなり安く抑えることができ、看護師の資格と比べると短期間で資格が取得できる点も大きな特徴です。

つまり未経験・無資格の状態からでも初任者研修から資格を取っておけば、早くから有利な条件で就職し、有利な条件で実務者研修を受講し、自分のライフスタイルにあった無理のない形で介護福祉士の資格を持つことができるわけです。

なぜ介護の資格が注目されているのか

体の不自由な人の支援をするという点で、介護福祉士も看護師もよく似ていますが、介護は生活の補助の業務ですから、看護師が行う医療行為は行えず、助けられる業務に制限があります。
医療施設で介護の仕事をしていると、看護師の指示なしに動くことが難しく、ストレスを感じるかもしれません。
また、給与の面でも、看護師の収入は介護福祉士の1.5倍以上になると言われています。

これを考えると、やはり看護師のほうが「お得」なのか、と思えるかもしれませんが、実務者研修では、喀痰吸引と経管栄養に関する研修を受けることができ、認定特定行為業務従事者として一定の条件のもと、これらの医療行為を行うことができるようになるため、仕事の幅や給与面でも優遇される場合があります。

また、近年は厚生労働省により、医療と福祉に必要な知識や技能を体系化し、共通基礎課程を設けることによって、介護福祉士資格を修得していれば短期間で看護師の資格が取れるようになる方向で取り組みが進められています。
これが実現すると、介護福祉士資格を取得していれば、看護が求められる事態になったとしても有利な条件から受講や受験ができるようになる可能性もあります。

介護福祉士は、未経験・無資格から資格の取得を始めることができ、実務に沿って段階的に専門的知識や技能を身につけていくことができる国家資格です。

クリエ福祉アカデミーでは、介護福祉士国家試験に合わせた実務者研修のカリキュラム、試験対策講座など、介護福祉士国家試験合格のためさまざまな制度で受講生をサポートしています。
また研修だけではなく、医療・福祉に関する就職先の情報も充実していて、受講中から細かな相談にも乗っています。働きながら資格をとりたい人に最適な職場をみつけ、資格を活用できるよう、さまざまな支援を行っています。ぜひお気軽にご相談ください。


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