講座案内

学校案内

申込フォーム

ブログ

各種ご案内

介護職員初任者研修を申込 実務者研修を申込 初任者/実務者のダブル受講を申込 特待生制度お問い合わせ
閉じる

大学生に介護資格をおすすめしたい2つの理由

大学生に介護資格をおすすめしたい2つの理由
 

大学生のうちに介護資格を取得するメリット

大学生のうちから介護資格の取得を検討する方が増えています。

厚生労働省「第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」によると、2025年度には約243万人の介護職員が必要と推計されており、約32万人の追加確保が求められています。

また、内閣府「令和6年版高齢社会白書」によると、2023年(令和5年)の65歳以上の高齢化率は29.1%に達しており、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口では、2025年には29.6%に上昇すると見込まれています。

このような社会背景から、介護の知識と技術を持つことは、将来的にキャリアの選択肢を広げるだけでなく、プライベートでも役立つスキルとして注目されています。

今回の記事では、大学生に介護資格をおすすめしたい2つの理由をご紹介します。

大学生に介護資格をおすすめする2つの理由

大学生に介護資格をおすすめする2つの理由

おすすめの理由1:介護職としてのキャリア形成に役立つ

就職活動で有利になる

介護職への就職を考えている場合、介護職員初任者研修の資格があると就職活動で有利になります。
訪問介護事業所では、初任者研修以上の資格がないと身体介護を担当できないため、資格保有者が求められます。

また、保有資格によって平均給与額に差があります。
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」では、介護職員の平均給与額(月給、各種手当含む)は以下の通りです。

  • 介護福祉士:397,620円
  • 実務者研修修了者:324,830円
  • 初任者研修修了者:290,620円
  • 資格なし:290,620円

介護福祉士と実務者研修修了者では、資格なしや初任者研修修了者と比べて給与が高くなる傾向があります。

早い段階でスキルを習得できる

20代のうちに介護の基礎を身につけることで、現場での理解が深まります。
たとえば、利用者様の体調変化に気づく観察力、適切な声かけのタイミング、身体に負担をかけない介護技術など、経験を通じて磨かれるスキルがあります。
若いうちから現場に入ることで、こうした実践的なスキルを長期間かけて習得できます。

介護福祉士やケアマネジャーなど、上位資格を目指す際にも、早期に初任者研修を修了していることで、実務経験の蓄積期間が長くなり、キャリアアップのスピードが速くなります。

上位資格への道筋が明確になる

介護職員初任者研修は、介護職のキャリアにおける最初のステップです。
次のステップとして実務者研修があり、さらに介護福祉士国家試験の受験資格を得られます。

介護福祉士の受験資格には、実務経験3年以上(従事日数540日以上かつ従事期間3年以上)と実務者研修の修了が必要です。
大学生のうちに初任者研修を修了しておけば、卒業後すぐに実務経験を積み始められるため、26歳前後で介護福祉士の受験が可能になります。

実務者研修を受講する際も、初任者研修修了者は一部科目が免除されるため、受講時間が130時間短縮されます。

継続的に人材が求められる業界

介護業界は今後も継続的に人材が求められる分野です。
厚生労働省「第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」によると、2025年度に約243万人、2040年度には約280万人の介護職員が必要と推計されています。

すぐに介護職に就かなかったとしても、将来的に転職を考えたときや、一度仕事を離れて復職する際にも、資格があることで再就職がしやすくなります。
介護の仕事は全国どこでも需要があるため、配偶者の転勤や引っ越しなどでライフスタイルが変わっても、仕事を見つけやすいというメリットがあります。

また、2024年10月時点では、介護職員処遇改善加算の拡充により、資格保有者の給与水準が段階的に引き上げられています。

おすすめの理由2:家族介護への備えとして役立つ

家族介護の現実を知る

総務省「就業構造基本調査」(2022年)によると、介護・看護のために離職した人は年間約10万人に上ります。
また、介護をしている人のうち約58%が家族や親族による介護であり、多くの方が家族介護を経験しています。

大学を卒業して10年後、20年後には、親や義理の親が介護を必要とする年齢になる可能性があります。
その際、介護の基本的な知識と技術を持っているかどうかで、介護者自身の負担が大きく変わってきます。

正しい介護技術が介護者を守る

介護の知識がないまま家族の介護を始めると、介護者自身が体を痛めてしまうケースが少なくありません。
たとえば、車いすからベッドへ移乗介助をする際、正しい技術を知らずに行うと、介護者が腰痛を発症するリスクが高まります。
介護職における腰痛は重要な労働災害として位置づけられており、正しい介護技術の習得が推奨されています。

初任者研修では、ボディメカニクス(身体力学)を活用した介護技術を学びます。
これは、介護者と被介護者の双方にとって負担が少ない介助方法です。
具体的には、重心を低くする、大きな筋肉を使う、てこの原理を利用するなど、科学的な根拠に基づいた技術を習得します。

こうした技術を知っていることで、自分の体を守りながら、長期間にわたって家族の介護を続けられるようになります。

認知症ケアの基礎を学べる

厚生労働省「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」によると、2025年には認知症の人が約700万人前後になり、65歳以上の高齢者の約5人に1人に上昇する見込みとされています。

家族が認知症になったとき、適切な接し方を知らないと、本人も家族もストレスを抱えてしまいます。
たとえば、認知症の方が同じことを何度も聞いてくるとき、「さっき言ったでしょ」と否定的に対応すると、本人を不安にさせてしまいます。

初任者研修では、認知症の基礎知識や、本人の尊厳を守るコミュニケーション方法を学びます。
記憶障害のある方には、何度聞かれても穏やかに答える、見当識障害がある方には、今の日時や場所を優しく伝えるなど、具体的な対応方法を習得できます。

介護サービスの適切な利用方法が分かる

介護保険制度の仕組みや、どのような介護サービスがあるのかを知っていることで、家族が介護を必要としたときにスムーズに対応できます。
初任者研修のカリキュラムには、介護保険制度の基礎知識も含まれています。

訪問介護、通所介護(デイサービス)、短期入所生活介護(ショートステイ)など、利用できるサービスの種類や特徴を理解していれば、家族だけで抱え込まず、適切にサービスを活用できます。
また、ケアマネジャーとのやり取りもスムーズになり、家族にとって最適なケアプランを一緒に考えられるようになります。

大学生が介護職員初任者研修を取得する方法

大学生が介護職員初任者研修を取得する方法

福祉系大学に通っている場合

社会福祉学部や福祉系学科などで介護福祉士養成課程に在籍している場合、大学のカリキュラムの中で介護福祉士の受験資格を得られます。
この場合、外部のスクールで初任者研修を受講する必要はありません。
大学の実習や講義を通して、初任者研修よりも高度な知識と技術を体系的に学べます。

ただし、介護福祉士養成課程に在籍していない福祉系学部の学生や、一般学部の学生は、外部のスクールで初任者研修を受講する必要があります。

一般の大学生が資格を取得する2つの方法

一般の大学に通っている場合、以下の2つの方法で初任者研修を取得できます。

方法1:夏休み・春休みの短期集中コース

大学の長期休暇を利用して、短期間で集中的に受講するコースがあります。
通常、約1ヶ月程度で修了できる短期集中コースが多く、夏休みや春休みを有効活用できます。

厚生労働省の規定により、初任者研修の標準受講時間は130時間です(講義と演習を合わせて)。
短期集中コースでは、週3日程度通学することで、この130時間を約1ヶ月でクリアします。
たとえば、8月1日〜8月31日のように、夏休み期間中に集中して受講し、9月からの新学期には修了証を手にしているというスケジュールが可能です。

メリット

  • 短期間で資格取得できる
  • 学業への影響が少ない
  • 集中的に学ぶことで知識が定着しやすい

注意点

  • 週3日程度通学する必要がある
  • アルバイトなど他の予定が入れづらい
  • 地域によって開講時期が限られる場合がある
  • 欠席した場合の振替ができないと難しい

方法2:土曜日・日曜日の週1回コース(約3ヶ月)

学業やアルバイトと両立しながら、週末だけ通学するコースもあります。
土曜日または日曜日のみ通学し、約3ヶ月かけて修了するペースです。
たとえば、毎週土曜日9:00〜17:00に受講し、15週間(約3ヶ月)で修了するようなスケジュールです。

メリット

  • 学業やアルバイトと両立しやすい
  • 無理なく学習を進められる
  • 平日は大学の授業やサークル活動に専念できる

注意点

  • 修了まで約3ヶ月かかる
  • 週末の予定が固定される
  • 長期休暇に入る時期と重なると受講できない週が出る可能性がある

どちらのコースを選ぶべきか

時間に余裕のある長期休暇中に一気に取得したい方は短期集中コースがおすすめです。
学業やアルバイトとの両立を重視する方、じっくり学びたい方は週1回コースが適しています。

いずれのコースも、修了後に得られる「介護職員初任者研修修了証」は同じものです。
受講費用は、地域や実施機関によって異なりますが、5万円〜10万円程度が一般的です(各都道府県養成機関調査、2024年時点)。
テキスト代が別途必要な場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

クリエ福祉アカデミーの初任者研修

クリエ福祉アカデミーでは、大学生の方にも通いやすいコースを用意しています。
夏休み・春休みの短期集中コースや、週1回の通学コースなど、ライフスタイルに合わせて選べます。
詳しくは、クリエ福祉アカデミーの初任者研修ページをご覧ください。

経験豊富な講師陣が、介護の基礎から実践的な技術まで丁寧に指導します。
受講料や開講スケジュールなど、詳細については直接お問い合わせいただくことも可能です。

介護職員初任者研修で学べる内容

初任者研修では、以下のような内容を学びます。

講義で学ぶ知識

介護における尊厳の保持と自立支援の考え方、介護保険制度の仕組み、認知症の理解、障害の理解、医療との連携など、介護の基礎理論を学びます。

演習で学ぶ技術

ベッドから車いすへの移乗介助、歩行介助、食事介助、入浴介助、排泄介助など、実際の介護現場で必要となる技術を実習します。
講師が手本を見せながら、受講生同士で介護者役と被介護者役を交互に体験することで、介護される側の気持ちも理解できます。

修了試験

全カリキュラム修了後、筆記試験が実施されます。
この試験は、受講内容をきちんと理解しているかを確認するためのもので、合格率は非常に高く、真面目に受講していればほぼ合格できます。
合格すると「介護職員初任者研修修了証」が交付され、訪問介護員として働ける資格を得られます。

大学生のうちに介護資格を取得するベストタイミング

大学4年間のうち、いつ初任者研修を取得するのが最適でしょうか。

大学1年生・2年生での取得がおすすめ

早い段階で資格を取得すると、以下のメリットがあります。

アルバイトとして介護現場で働ける

初任者研修修了後、介護施設や訪問介護事業所でアルバイトとして働けます。
時給は地域によって異なりますが、資格保有者は無資格者より高く設定される傾向にあります。
実際の介護現場で働くことで、授業で学んだ知識がどう活かされるのか実感でき、より理解が深まります。

就職活動での自己PRに活かせる

介護業界以外の企業に就職する場合でも、「大学生のうちに介護資格を取得し、実際に介護現場でアルバイトをしていた」という経験は、自己PRの材料になります。
高齢化社会が進む中、介護への理解がある人材は、さまざまな業界で評価されます。

大学3年生・4年生での取得

就職活動を控えた時期に取得するのも選択肢の一つです。
介護業界への就職を希望する場合、就職活動が始まる前に資格を持っていることで、採用面接で具体的なキャリアビジョンを語れます。

ただし、大学3年生・4年生は就職活動や卒業論文などで忙しくなるため、時間的な余裕があるうちに取得しておく方が無理なく進められます。

時間のある大学生のうちに介護資格を取得しよう

介護職員初任者研修は、大学生のうちに取得しておくことで、将来のキャリアにもプライベートにも役立つ資格です。
介護職として働く場合は就職活動で有利になり、早い段階で実務経験を積めることで、上位資格へのキャリアアップもスムーズになります。

また、将来的に家族の介護が必要になったとき、正しい知識と技術を持っていることで、介護者自身の負担を軽減しながら適切なケアができます。

福祉系大学に通っている方は大学のカリキュラムで資格取得の道が開かれていますが、一般の大学生の方は、夏休み・春休みの短期集中コースや、土曜日・日曜日の週1回コースを利用することで、学業と両立しながら資格取得が可能です。

時間に余裕のある大学生のうちに、将来に役立つ介護資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか。

就職支援が充実している
クリエ福祉アカデミーで、
資格を取得してみませんか?

SNSSNS公式アカウント一覧